雪の降る街
2002年10月31日空から、白い追憶が降りて来る。
雪が、あの頃の想い出を連れて、今年も降り始めた。
足早に帰る人波の中で、私は足を止め、しばらく舞い降りる雪を眺めた。
一昨年の、丁度こんな雪の日に、彼と別れた。
別れた理由は私にある。
彼から預かっていた、ブルーボタンインコを逃がしてしまった上に、その時、サブの彼氏候補の男と逢っていたのだ。
私の、責任転化をする悪い癖が出た上に、弁解と開き直りで、事態は最悪の方へと転がった。
「俺は、お前と一緒にいても、幸せになれる気がしない」
決定的な言葉を投げつけられ、私は返す言葉が無かった。
結果、私というゲージから、彼は飛び立った。
その時の私には、青い鳥が逃げた事が切っ掛けとなった事に、まだ笑える余裕があった。
・・・いや、そんな時ですら、その場にいない第三者の眼を意識して、強がっていたのかもしれない。
◆秘密日記◆
雪が、あの頃の想い出を連れて、今年も降り始めた。
足早に帰る人波の中で、私は足を止め、しばらく舞い降りる雪を眺めた。
一昨年の、丁度こんな雪の日に、彼と別れた。
別れた理由は私にある。
彼から預かっていた、ブルーボタンインコを逃がしてしまった上に、その時、サブの彼氏候補の男と逢っていたのだ。
私の、責任転化をする悪い癖が出た上に、弁解と開き直りで、事態は最悪の方へと転がった。
「俺は、お前と一緒にいても、幸せになれる気がしない」
決定的な言葉を投げつけられ、私は返す言葉が無かった。
結果、私というゲージから、彼は飛び立った。
その時の私には、青い鳥が逃げた事が切っ掛けとなった事に、まだ笑える余裕があった。
・・・いや、そんな時ですら、その場にいない第三者の眼を意識して、強がっていたのかもしれない。
◆秘密日記◆
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