『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
2003年4月9日オープニングのアニメーションから、かなりセンスが良い。
実話を元にした映画本編の話しは、裕福だった時は親子3人仲良くやっていたのに、
父親の事業が上手くいかなくなり、母親が父親の友人と浮気するようになり、
結果、両親が離婚する事になる。
高校から帰ると、いきなりどちらの両親と一緒に暮らすのか選択を迫られ、
発作的にディカプリオは家を飛び出す。
大人になる準備もないまま、社会に放り出された子供が、
「生きていく為にお金を生み出す方法を見つけた」という感じでサギを繰り返す。
お金さえあれば、また元のあたたかくて幸せな家庭が取り戻せると考えているディカプリオは、
「他人を落とし入れてやる」というような、悪意が発端となってサギ行為をしていない。
一方、ハンクスは離婚した妻に子供を取られて、
父親でありながら、父親らしい事を満足に出来ないまま、
それを打ち消すかのように仕事に没頭している。
そんな2人が出会い追跡が始まるが、
ディカプリオは「捕まえられるなら、捕まえてみろよ」というような、
子供の鬼ごっこの延長としか考えていない。
ハンクスはディカプリオを追っていく内に、FBI捜査官という立場と共に、
間違った方向へ進んでいる子供を、正しい道へ導こうとする大人の目線で追っていく。
フランスの印刷所で、
「外に出ると撃たれる」というハンクスの言葉を信用して、
ディカプリオは大人しく捕まるが、外に出ると誰もいない。
裏切られたと思い、他人を信用する事の愚かさを感じたディカプリオだが、
その後、大勢の警官隊がディカプリオの目の前に集合。
ハンクスは、確かに正確には状況を説明しなかったが、
フランスの警官隊が外に居るという事実はディカプリオに伝えていた。
本来、FBI捜査官という立場であれば、悪人を捕まえる事に嘘は必要な事だが、
一人でディカプリオを捕まえに来て、他にも大勢居るような嘘を言わなかったのは、
ディカプリオに大人としての規範を示し、もう少し大人を信用しても良いと、
子供に教え諭していたと考えるのは、あながち深読みではないような気がする。
ディカプリオは小切手偽造技術を買われ、刑期の間FBIで働く事になるが、
社会に出ると毎日仕事をするだけで、他人から注目を受ける事もなく、
定時に帰宅するだけの平凡な日々を繰り返し。
自分の存在価値を見出せない苛立ちは、逮捕済みという自分の資料を見て爆発する。
週末の休日にパイロットの制服を着たディカプリオは、
その行動を見透かしていたハンクスに呼び止められる。
ここの2人のシーンは絶品。
「月曜の朝には戻ってくるのだろう?」というセリフと共に、
ハンクスはディカプリオを信用して一つの賭けに出る。
社会に出ても大人になりきれなかったディカプリオに、
「もうお前は大人になったんだよ」と引き留めず見送る事で成長を促がす。
月曜の朝、巧妙な偽造小切手を前に、どういう手口なのか教えるディカプリオの姿と、
それを聞いているハンクスの2人の姿。
そこに存在するのは、もう大人と子供の関係ではなく、対等なものに変わっていた。
この映画の良い所は、変にお涙頂戴に作らなかった所。
小気味の良いテンポで見せた事で、より良くなっている。
お涙頂戴で作らなかった事で、成功した他の例として、
『リバーランズ・スルー・イット』があるかな。
評価としては、☆×4以上付けたい気もするけれど、
この映画に高すぎる評価をつけるのは、
映画の良さを歪めて伝えるような気がするので☆×3.5です(笑)
実話を元にした映画本編の話しは、裕福だった時は親子3人仲良くやっていたのに、
父親の事業が上手くいかなくなり、母親が父親の友人と浮気するようになり、
結果、両親が離婚する事になる。
高校から帰ると、いきなりどちらの両親と一緒に暮らすのか選択を迫られ、
発作的にディカプリオは家を飛び出す。
大人になる準備もないまま、社会に放り出された子供が、
「生きていく為にお金を生み出す方法を見つけた」という感じでサギを繰り返す。
お金さえあれば、また元のあたたかくて幸せな家庭が取り戻せると考えているディカプリオは、
「他人を落とし入れてやる」というような、悪意が発端となってサギ行為をしていない。
一方、ハンクスは離婚した妻に子供を取られて、
父親でありながら、父親らしい事を満足に出来ないまま、
それを打ち消すかのように仕事に没頭している。
そんな2人が出会い追跡が始まるが、
ディカプリオは「捕まえられるなら、捕まえてみろよ」というような、
子供の鬼ごっこの延長としか考えていない。
ハンクスはディカプリオを追っていく内に、FBI捜査官という立場と共に、
間違った方向へ進んでいる子供を、正しい道へ導こうとする大人の目線で追っていく。
フランスの印刷所で、
「外に出ると撃たれる」というハンクスの言葉を信用して、
ディカプリオは大人しく捕まるが、外に出ると誰もいない。
裏切られたと思い、他人を信用する事の愚かさを感じたディカプリオだが、
その後、大勢の警官隊がディカプリオの目の前に集合。
ハンクスは、確かに正確には状況を説明しなかったが、
フランスの警官隊が外に居るという事実はディカプリオに伝えていた。
本来、FBI捜査官という立場であれば、悪人を捕まえる事に嘘は必要な事だが、
一人でディカプリオを捕まえに来て、他にも大勢居るような嘘を言わなかったのは、
ディカプリオに大人としての規範を示し、もう少し大人を信用しても良いと、
子供に教え諭していたと考えるのは、あながち深読みではないような気がする。
ディカプリオは小切手偽造技術を買われ、刑期の間FBIで働く事になるが、
社会に出ると毎日仕事をするだけで、他人から注目を受ける事もなく、
定時に帰宅するだけの平凡な日々を繰り返し。
自分の存在価値を見出せない苛立ちは、逮捕済みという自分の資料を見て爆発する。
週末の休日にパイロットの制服を着たディカプリオは、
その行動を見透かしていたハンクスに呼び止められる。
ここの2人のシーンは絶品。
「月曜の朝には戻ってくるのだろう?」というセリフと共に、
ハンクスはディカプリオを信用して一つの賭けに出る。
社会に出ても大人になりきれなかったディカプリオに、
「もうお前は大人になったんだよ」と引き留めず見送る事で成長を促がす。
月曜の朝、巧妙な偽造小切手を前に、どういう手口なのか教えるディカプリオの姿と、
それを聞いているハンクスの2人の姿。
そこに存在するのは、もう大人と子供の関係ではなく、対等なものに変わっていた。
この映画の良い所は、変にお涙頂戴に作らなかった所。
小気味の良いテンポで見せた事で、より良くなっている。
お涙頂戴で作らなかった事で、成功した他の例として、
『リバーランズ・スルー・イット』があるかな。
評価としては、☆×4以上付けたい気もするけれど、
この映画に高すぎる評価をつけるのは、
映画の良さを歪めて伝えるような気がするので☆×3.5です(笑)
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